通りすがりの俺様
そして、いずるは気づいた。
一鷹の手にあるものに。
水内さんが自分の家から持ち込んできたもので、私が食べてみたいと言ったら、
「賞味期限、遥か先だから、特別な日のために置いておこう」
とか言っていた、なんか高い牡蠣料理のレトルトッ。
いずるの視線に気づいた一鷹がレトルトのパウチを手にうろたえる。
「いやっ。
買ったときには、次の年なんて、永遠に先の未来くらいに思ってたんだよ。
こんな簡単に未来が過ぎてるなんてなー」
ははは、と笑う一鷹をいずるは冷ややかに見た。
いや……牡蠣は別にいいんだが。
意味深な言い方しないでください。
肝が冷えたではないですか。
そして、水内さんに今更裏切られたら、かなり堪えるんだな、私、と妙な自覚をしてしまった。
一鷹の手にあるものに。
水内さんが自分の家から持ち込んできたもので、私が食べてみたいと言ったら、
「賞味期限、遥か先だから、特別な日のために置いておこう」
とか言っていた、なんか高い牡蠣料理のレトルトッ。
いずるの視線に気づいた一鷹がレトルトのパウチを手にうろたえる。
「いやっ。
買ったときには、次の年なんて、永遠に先の未来くらいに思ってたんだよ。
こんな簡単に未来が過ぎてるなんてなー」
ははは、と笑う一鷹をいずるは冷ややかに見た。
いや……牡蠣は別にいいんだが。
意味深な言い方しないでください。
肝が冷えたではないですか。
そして、水内さんに今更裏切られたら、かなり堪えるんだな、私、と妙な自覚をしてしまった。