通りすがりの俺様
「いいねえ、一鷹んちのパーティ」
「美味しいもの出そうだよね」
と秀たちは喜び、兄は、

「彼女も連れていってもいいか?」
と一鷹に訊いていた。

「……例の怪しい彼女?」

 そういずるは確認したが、
「それ、お前たちが怪しいって言ってるだけだからな」
と兄は反論する。

 まあ、そうかもしれないけど。

 この兄、イケメンなわりに、肝心な相手にはいつもモテないのに。
 このタイミンクで、するっと上手く行くのが怪しいというか……。

 そういずるは思っていたが、一鷹は、
「いいですよ、その彼女さん、連れて来られても」
と言う。

「七人に命じたうちの会社の人も来るんで。
 いずるに謝罪しに。

 犯人大集合みたいな感じでいいんじゃないですか?」

 じゃあ、七人も、紗奈さんも、藤間くんのお母さんも、呼ばないといけませんよね……、
といずるが思ったとき、一鷹が言った。

「ついでに、お兄さんの彼女も、そこで一緒に謝罪されますか?」

 それでケリをつけたらいいのでは?
という感じに一鷹に言われ、

「だから、俺の彼女、まだなにもしてないからなっ」
と兄はキレていた。

 


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