通りすがりの俺様
「俺は営業部のエースだ。
 口八丁で相手を丸め込むのは得意だ」

 そんなエースはどうなんですか……。

 そのとき、誰かが、だだだだっとやってきた。

「燁子っ」

 儚げな美女がリビングに転がり込んでくる。

「私っ、あなたに迷惑がかかると思って逃げてきて……っ」

「よかった、無事でっ。
 みんながお前を詐欺師だとか言ってて――」

「そうですっ。
 私は詐欺師ですっ」

 えーーーーっ、とみんな、その美女を見る。

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