スパダリ御曹司はスパダリ偽装妻を溺愛で囲い逃がさない
そんな毎日を過ごし、二週間が過ぎた。
朝ご飯は北斗さん、晩ご飯は私が担当することに自然と決まった。昼はお互い仕事の日が多いし、休みもまちまちなので各々でとっている。
当初、その他の家事も私がと申し出たのだが、北斗さんはすでに週二回の家事代行サービスを契約していた。互いに仕事をしている中で掃除洗濯までやるのは大変であるし、自分の衣服については自分でやりたいという彼の申し出もあり、私はそれを承諾した。
北斗さんはお仕事が遅くなることもあるが、夕飯を用意しておくと朝には必ず平らげてくれる上、朝ご飯もつくってくれる。忙しい中頑張ってくれているのだから、仕事でも家のことでも報いなければと、私も意気込み毎日を過ごす。
北斗さんはヴィラの件だけでなく他の担当もしているらしく、職場で会うことは稀だ。むしろ、会食などで帰りが遅くなることもある。
だから、私がクオリティ・マネージャーとして確認しておきたいことを、家で彼に話すこともあった。
今日も夕飯の場で、私は北斗さんに仕事の相談をしていた。
「今日の話し合いで、ヴィラの実際の導線を確認しつつ、詳細を詰めたいという話になって。お部屋の清掃に必要な道具やお客様のお荷物の運搬、さらに緊急時のご案内方法なども、フロントとお客様の宿泊される棟が別なので、実際の導線を見て動けるようにしたいんですよね」
すると、北斗さんは食事をしながらしばらく考え、口を開いた。
「わかった。今度の現場視察の時に、ついでに見てくるよ。写真や動画で残してほしいところがあったら、図面にメモしておいてくれると助かる」
すぐに私の意図を理解し、次の提案をしてくれる。彼は本当に、仕事ができる人だ。
「承知しました。ありがとうございます」
ほっと安堵し、夕飯の食器を片づける。
私は部屋に戻ると、忘れぬうちにとさっそく図面にメモを始めた。
リビングではなく寝室に移動したのは、遅くまで作業していては迷惑だと思ったからだ。北斗さんがいつも何時に寝ているのかはわからないが、いつまでもリビングを占領するわけにはいかない。
客室係の言っていたこと、ベルスタッフの言っていたこと。忘れぬようにと会議中に取ったメモをヴィラの図面と見比べ、赤字で記入していく。
すると、今度は別のことも気になる。ここも見てきてもらえたら嬉しい。そう思い、図面に書き込んでいく。
作業に夢中になっていると、突然扉がノックされた。扉を開くと、優しい花の香りが漂ってくる。
北斗さんだ。彼の手元のお盆の上には、コーヒーカップがのっている。
朝ご飯は北斗さん、晩ご飯は私が担当することに自然と決まった。昼はお互い仕事の日が多いし、休みもまちまちなので各々でとっている。
当初、その他の家事も私がと申し出たのだが、北斗さんはすでに週二回の家事代行サービスを契約していた。互いに仕事をしている中で掃除洗濯までやるのは大変であるし、自分の衣服については自分でやりたいという彼の申し出もあり、私はそれを承諾した。
北斗さんはお仕事が遅くなることもあるが、夕飯を用意しておくと朝には必ず平らげてくれる上、朝ご飯もつくってくれる。忙しい中頑張ってくれているのだから、仕事でも家のことでも報いなければと、私も意気込み毎日を過ごす。
北斗さんはヴィラの件だけでなく他の担当もしているらしく、職場で会うことは稀だ。むしろ、会食などで帰りが遅くなることもある。
だから、私がクオリティ・マネージャーとして確認しておきたいことを、家で彼に話すこともあった。
今日も夕飯の場で、私は北斗さんに仕事の相談をしていた。
「今日の話し合いで、ヴィラの実際の導線を確認しつつ、詳細を詰めたいという話になって。お部屋の清掃に必要な道具やお客様のお荷物の運搬、さらに緊急時のご案内方法なども、フロントとお客様の宿泊される棟が別なので、実際の導線を見て動けるようにしたいんですよね」
すると、北斗さんは食事をしながらしばらく考え、口を開いた。
「わかった。今度の現場視察の時に、ついでに見てくるよ。写真や動画で残してほしいところがあったら、図面にメモしておいてくれると助かる」
すぐに私の意図を理解し、次の提案をしてくれる。彼は本当に、仕事ができる人だ。
「承知しました。ありがとうございます」
ほっと安堵し、夕飯の食器を片づける。
私は部屋に戻ると、忘れぬうちにとさっそく図面にメモを始めた。
リビングではなく寝室に移動したのは、遅くまで作業していては迷惑だと思ったからだ。北斗さんがいつも何時に寝ているのかはわからないが、いつまでもリビングを占領するわけにはいかない。
客室係の言っていたこと、ベルスタッフの言っていたこと。忘れぬようにと会議中に取ったメモをヴィラの図面と見比べ、赤字で記入していく。
すると、今度は別のことも気になる。ここも見てきてもらえたら嬉しい。そう思い、図面に書き込んでいく。
作業に夢中になっていると、突然扉がノックされた。扉を開くと、優しい花の香りが漂ってくる。
北斗さんだ。彼の手元のお盆の上には、コーヒーカップがのっている。