スパダリ御曹司はスパダリ偽装妻を溺愛で囲い逃がさない
 翌日、俺は琴子の伯父のもとを訪れた。琴子に門前払いに遭ったことを告げ、伯父に事情を聞き出す。すると、彼は悲痛な面持ちで俺に謝り、すべてを洗いざらい告白してくれた。

 元凶は、ホストに堕ちた従妹の存在。そうと知り、俺の中に怒りが燃え上がる。
 だが、彼の実の娘だ。俺はできるだけ平静に、彼に尋ねた。

「娘さんを、どうするおつもりですか?」
「もう、私の手には負えない。しっかりと、罪を償ってもらうつもりだ。もちろん、それを隠そうとした私も責任を取るべきだと考えている」

 その言葉に、ほっとする。伯父が、良識ある人でよかった。

 俺はその後、伯父にとある相談を持ちかけた。伯父は驚いていたものの、それで樫江精機も琴子も救えるのならと、差し出した俺の手を握り返してくれた。

 絶対に、琴子を連れ戻す。樫江精機も救い、すべてを元に戻してみせる。
 俺はそう固く心に誓い、樫江精機救済に向けて動きだした。

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