窓ガラスの向こうにいた恋
マルシェ前日。部室には花の甘い香りが満ちていた。全員でミニブーケを束ねていく。
「あと十五個くらいかな。」
澪先輩が数を確認する。
一時間後。
「…あれ?」
箱の中を見ると、完成したブーケが予定より五束多かった。
「先輩。」
凪が笑う。
「数、間違えてます。」
「えっ!」
確認すると、途中で数え間違えたらしい。
「またやっちゃった…。」
澪先輩が頭を抱える。
「今日は先輩の日ですね。」
私が言うと、三人とも笑ってしまった。