窓ガラスの向こうにいた恋
第1章 春風と名前のつかない蕾
春は、何度迎えても少しだけ特別な季節だ。
新しい教室、新しい人間関係。
何度経験しても、「始まり」の季節は少しだけ特別だった。
桜並木の続く坂道を歩きながら、私は何度も胸の中で呟く。
(今日から大学生なんだ)
期待もある。不安もある。
でも、そのどちらよりも
(どんな四年間になるんだろう)
という、まだ見ぬ未来への期待だった。
青葉大学農学部。
植物や野菜、花に囲まれた場所で学びたい。そんな思いで選んだ大学だった。
昔から花が好きだった。花屋に行けば時間を忘れて眺めてしまうし、道端に咲く季節の花にも自然と目が留まる。
花には言葉がなくても、人の気持ちを伝える力がある。
そんなところが好きだった。
だから、農学部で過ごす四年間がとても楽しみだった。
友達が恋バナで盛り上がっていても、
「そういうものなんだな」
と聞いているだけ。
いつか好きな人ができるのかもしれない。
でも、それはまだ先のことだと思っていた。
新しい教室、新しい人間関係。
何度経験しても、「始まり」の季節は少しだけ特別だった。
桜並木の続く坂道を歩きながら、私は何度も胸の中で呟く。
(今日から大学生なんだ)
期待もある。不安もある。
でも、そのどちらよりも
(どんな四年間になるんだろう)
という、まだ見ぬ未来への期待だった。
青葉大学農学部。
植物や野菜、花に囲まれた場所で学びたい。そんな思いで選んだ大学だった。
昔から花が好きだった。花屋に行けば時間を忘れて眺めてしまうし、道端に咲く季節の花にも自然と目が留まる。
花には言葉がなくても、人の気持ちを伝える力がある。
そんなところが好きだった。
だから、農学部で過ごす四年間がとても楽しみだった。
友達が恋バナで盛り上がっていても、
「そういうものなんだな」
と聞いているだけ。
いつか好きな人ができるのかもしれない。
でも、それはまだ先のことだと思っていた。