僕たちの余命は、一週間で一生分



「……気がついたかね、朔夜くん」


次に目を覚ました時、そこは鼻を突く消毒液の匂いが漂う、真っ白な病院のベッドの上だった


枕元には、大学の保健医の先生と、険しい顔をした白衣の医師が立っていた。


俺の腕には、何本もの管と点滴が繋がれている


「先生、俺……」


「落ち着いて聞きなさい、朔夜くん」


医師は静かに、だけど残酷な現実を突きつけてきた


「君の身体だけど、あらゆる臓器の機能が異常なスピードで停止しかけている。医学的には説明がつかない。まるである日突然、細胞の寿命が綺麗に尽きてしまったかのような状態だ」


「……」


「……非常に厳しいが、持って、あと数日。長くて一週間だ。今すぐご家族に連絡を――」


「拒否、します」


俺はかすれた声で、医師の言葉を遮った


あの実家の奴らに連絡なんてされたら、死に際まで罵倒されるに決まっている。


そんなのは御免だった。
< 29 / 48 >

この作品をシェア

pagetop