僕たちの余命は、一週間で一生分
「そうですか……。ですが、君の携帯に何度も着信が入っている名前が……」


先生のその言葉を聞いていたとき、病室のドアが勢いよく跳ね返るような音を立てて開いた


「朔夜くんっ!!!!」


そこに立っていたのは、肩を激しく上下させ、大粒の涙をボロボロと零している陽菜だった。


大学で俺が倒れたと聞いて、ここまでずっと走ってきたのだろう


「陽菜……なんで、ここに……」


「バカ! バカ朔夜くん! なんでこんなになるまで何も言ってくれないの……っ!」


陽菜は俺のベッドの横に駆け寄り、俺の冷たくなった手を両手でぎゅっと握りしめた


医師たちが気を利かせて静かに病室を出ていき、部屋には陽菜の激しい泣き声だけが響く


「あと一週間なんて嘘でしょ……? 嘘だって言ってよ、朔夜くん……!」


「ごめん、陽菜。嘘じゃないんだ。俺の命、もう終わりみたいだ」


俺は、自分の寿命をあの買取屋に売ってしまったことを、この時初めて陽菜に打ち明けた


生きるのが面倒だったこと。


実家から逃げたかったこと。


一千万円と引き換えに、あと数ヶ月で死ぬ人生を選んだこと
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