僕たちの余命は、一週間で一生分
言葉だけでは足りず、父親の分厚い足が、朔夜の腹を容赦なく蹴り飛ばした


ドカッ、と鈍い音がして、廊下に倒れ込む


激痛が走るけれど、声すら出ない


母親はこっちを見ようともせず、妹の絵をうっとりと眺めている。


朔夜は這うようにして自分の部屋に逃げ込み、鍵をかけた


痛む腹を押さえながら、ポケットの中でスマホを握りしめる


画面に映る、一千万円の残高。



ああ、そうか……俺にはもう、この地獄にいる理由なんて、1ミリもないんだ


寿命はあと少ししかない。


だけど、この金があれば、今すぐここから消えられる。



朔夜は最低限の荷物だけをリュックに詰め、夜が更けるのを待って、静かに窓から飛び出した。








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