僕たちの余命は、一週間で一生分

命のバトン






陽菜が病室を飛び出していってから、数時間が経った


窓の外はすっかり暗くなり、夜の静寂が部屋を満たしている。


俺の身体はますます動かなくなり、指先ひとつ動かすのにも、激しい疲労感が襲うようになっていた


陽菜、どこに行っちゃったんだよ……


天井を見つめながら、ただ彼女の身を案じることしかできない


その時、静かに病室のドアが開いた


「ハァ……、ハァ……、間に合った……」


そこに立っていたのは、息を激しく切らせた陽菜だった


髪は乱れ、服の袖は少し汚れている


だけど、彼女の瞳には、さっき病院に駆け込んできた時のような絶望の涙はなかった


それどころか、どこかやり切ったような、晴れやかな笑みを浮かべていた


「陽菜……? お前、本当にどこに行ってたんだよ」


「ふふ、ちょっとね。お買い物」
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