僕たちの余命は、一週間で一生分

指輪に込めた決意






陽菜の本当の秘密を知った翌日、俺たちは残された時間を使って、街の小さなジュエリーショップへ向かった。


目的は、デートでも冷やかしでもない


俺が思いついた、ある一か八かの作戦のためだった。


「これにしよう、陽菜」


俺が選んだのは、ショーケースの中で一番シンプルで、だけどどこか温かみのあるシルバーの指輪だった


陽菜の細い薬指にそっとはめると、サイズはあつらえたかのようにぴったりだった


陽菜は少し照れくさそうに、だけど愛おしそうに、自分の指に光る輪を見つめている


「綺麗……。でも、朔夜、急にどうしたの? 指輪なんて、高かったでしょ」


「いいんだ。俺たちの思い出を、ここに全部込めるために買ったんだから」


俺は陽菜の手を握り、自分の指にもお揃いの指輪をはめた


あの寿命買取屋の男は、人間の命を「一千万円」という等価で買い取る、冷徹なビジネスマンだ


そんな男から寿命を力ずくで奪い返すことなんてできない。
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