沈黙のシークレット・コード

あとがき

ここまで『沈黙のシークレット・コード』をお読みいただき、本当にありがとうございました!

実はこのお話、すべて私自身のひとつの妄想から始まりました。
「学校で周りに隠れて付き合っている二人だけの、誰にもバレない暗号や合図があったらキュンとするな……」という思いつきが、すべての原点です。

ここでは、物語の裏側に隠されたキャラクターの誕生秘話や、本編では語りきれなかった「裏設定」を少しだけご紹介します!


キャラクター誕生秘話&裏設定
◆ 伊原 夏音(いはら かのん)

・名前の由来

「夏音」という名前は、二人が付き合い始めたのが「1年の夏が終わる頃」だったことから名付けました。夏の思い出の音(合図)をずっと大切に響かせている女の子、という意味も込めています。


・誕生秘話&性格

妄想の段階で「感情が豊かだけど、素直になりきれなくて合図に頼ってしまう女の子」として生まれました。


・裏設定:実は合図の発案者!

この「手の合図(指図)」を提案したのは、実は夏音からでした。付き合い始めた当初、学校で翔太郎と話せなくて寂しかった夏音が見よう見まねでハンドサインを作り、「これ、二人だけの秘密ね!」と翔太郎に押し切る形でスタートさせたという裏設定があります。



◆ 高田 翔太郎(たかだ しょうたろう)
・名前の由来

まっすぐで不器用だけど、いざという時に頼りになる「まっすぐ駆け抜ける男の子」のイメージから「翔太郎」と名付けました。

・誕生秘話&性格

部活(サッカー部)仲間とも仲が良い人気者ですが、夏音の前でだけ見せる「不器用な照れ顔」のギャップを全力で詰め込みました。



・裏設定:実は合図を完璧に暗記していた!

夏音が作ったたくさんの合図(全18種類!)を、翔太郎は影で必死にノートに書いて丸暗記していました。本編第3話で翔太郎が使った「耳の近くで指を『く』にする(あなたのことが好きすぎて…)」は、翔太郎が家でこっそり練習して、満を持して使った一発でした。



「指図」に込めた裏テーマ

18個もある二人の合図は、単なる暗号ではなく「甘い言葉を口に出すのが恥ずかしい二人の照れ隠し」でもあります。

指1本 = 愛してる

指をクロスさせる = 幸せ

こんな恥ずかしいセリフも、手振りなら学校の廊下ですれ違いざまに伝えられる――そんな高校生らしい甘酸っぱさを表現したくて、このルールを作りました。

第6話で秘密がバレてしまいましたが、合図がなくなったわけではありません。これからは「周りにバレないため」ではなく、「二人の愛しさを確かめ合うため」に、二人はこれからも誰にも見えないところで指をクロスさせたり、胸をトントンと叩いたりしていくはずです。

作者の妄想から生まれた小さな世界ですが、二人の甘酸っぱい空気を楽しんでいただけていたらとても嬉しいです!
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