隣の席の佐竹くんには…
「梅ー。やっと見つけたぁ〜……え!?」

「!?」

七恵の声がしたと思ったら、必死な形相で飛びついてきた。

「なにやってんのよっ!」

「いや…落ち葉を…」

「“落ち場”って…そんなところ探してたの!?ダメ!そんなのダメだから!!」

「っは?いや、ちがっ…イタッ!」

腕が痛い!

七恵、手首怪我してるんじゃなかったの!?

「ちょ…離してマジで」
「やだっ!」

先に私の腕が落ちるわ!

どうにか七恵を落ち着かせ誤解だってことを伝える。

「なんだぁ…。葉っぱのほうね。ビックリしたぁ」

「闇落ちはしてるけどね」

再び遠い目をして景色を見つめる。

そんな姿に、七恵は少し考える仕草をする。


「さっき言ったことは、佐竹君のことを想ってのことでしょ。好きな人が自分のこと大事にしてなかったら、心配にもなるよ」

「だとしても、あんな感情むき出しに言うとか最悪。嫌われる原因でしかないよ…」

感情的になるのって自分が損するだけでしかない。


……あ。

佐竹君もこんな感じで後悔を感じたのかな…?


佐竹君の体験とは重みは全然違うけど、心がどんどん沈んでいく。

このまま沈めば、もう抜け出せない気がした。
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