隣の席の佐竹くんには…

七恵がポンと肩を叩いてきて、沈んだ顔をどうにか向ける。

「梅が感情的になったのって、それだけ本気だったってことなんじゃないの?これで諦めるなら、佐竹君に対する気持ちはそれまでだったってことだよね?それなら私、応援しない」

「……」

キツイ言葉を吐いたわりには七恵の口調は穏やかだ。

それは彼女が時々みせるマジモードになった時の特徴。

「それに、嫌いになるかどうかは佐竹君が決めることで、梅が決めることじゃないよ。もし、今回の事がきっかけで梅のこと嫌いになるようだったら、佐竹君はそれまでの男だったってこと、って私は思うけどね」

「言うね…」

たしかに、まだ嫌われたって決まったわけじゃない。

嫌われてしまったとしても、やらないといけないことはある。


佐竹君に謝りたい。

この想いはまだ残ってる。

「恋って、気持ちが忙しくなるね…」

「ふふ。そうかもね。でも、私はこれから良い方向に進んでいくと思うんだ。なんせ、今日のお弁当は縁起がいいからねー!」

「そう言われると、そんな気がする。今日一日でライトとの距離縮まったもんね」

七恵はボッと顔を赤くさせて、興奮気味に「きゃー!」と叫んだ。

お昼休みの出来事がフラッシュバックしたようだ。
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