隣の席の佐竹くんには…


携帯を開いてみると七恵からだった。

『ライト君から伝言預かったよー。明日、8時に学校近くの公園に来て、だって』

また、ライトからの呼び出し。

もしかして…今日のこと?

言い過ぎだろーってキレられるのかも…。

後悔の気持ちがまた押し寄せて気持ちが沈む。

「オレなんて、この間好きな子から“リョウガ君うるさいから黙って”って言われてさー。あれはへこんだわー」

きっと、元気付けようと思ったのだろう。

リョウガが全然気にしてなさそうなテンションで語る。

姉弟で性格がオセロのように全然違う。

普段、何も考えてなさそうでアホだなーって思ってたけど…

ふぅ…と、無意識にため息をつく。

「でもさー、とりあえずってことは、まだ終わってないってことじゃん?」

リョウガはカーペットの毛まみれになったアイスを指さす。

「ほら、見て。これはもう終わってるけどさ」
「……早く拾いなよ」
「ねぇちゃんのは、まだ間に合うんじゃね?」
「……」

少し視線が上がる。

リョウガを見ると、ヘラッと笑っている。



……ちょっとだけ、呼吸が楽になった気がした。

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