隣の席の佐竹くんには…

(明日、佐竹君にちゃんと謝れるといいなぁ…)

そんな不安を抱えたままあっという間に朝はやってきた。

起きたらスッキリしてたらよかったのに…。

「いってきます…」

8時に指定された公園に着くように、いつもより家を早く出た。

指定された公園に近いところのバス停で降りる。

足取りは重い。

どんな顔して会えばいいのだろう…


ごちゃごちゃ考えているうちに公園へ着いてしまった。

そこは、鉄棒とベンチしかないような小さな公園で、辺りを見回したけど、運動中のおじいさんしか見当たらない。

設置された時計台は指定の10分前を指している。

ちょっと早く来すぎたかも…。

何気なく見上げて息を吐いた。


視界に広がった秋空は高く澄み渡っていた。

空は穏やかなのになぁ…。

家から出る時にリョウガから『あんまり考え込むとハゲるよ。隣のじいちゃんのように』って言われたけど、全然心に響いてこなかった。

リョウガのあのテンションを真似て学校へ行けたら最強なんだけど…。

今日だけリョウガが憑依すればいいのに。


「梅沢さん」

不意に後ろから呼ばれて、心臓がドキッと跳ね上がった。


……ライトの声じゃない。

嬉しい気持ちと気まずい気持ちが複雑に絡まる。

鼓動を早めながら、ゆっくりと後ろへ振り返る。






「……え?」






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