隣の席の佐竹くんには…
「うわー…。佐竹君困った顔してるよ。あの子達、気づかないのかな?」
「ライトがいてくれたらいいんだけどね…」
毎日群がる女子たちを追い払う役をしているライトは、今日は体調を崩してしまったらしく休み。
シュンと寂しげな七恵。
そして、疲れ果てた顔をしている佐竹君。
リンクするかのように二人が、はぁ…と重いため息をつく。
ライトがいないだけで、こんなに暗くなるなんて。
早く復帰してこの二人を照らしてください。
「…オレ…ちょっとトイレ…」
「「「いってらっしゃーい」」」
「……」
その言葉に、佐竹君はゲンナリとした。
廊下の方へ逃げるように歩いてくる佐竹君と、パチッと目が合う。
目元にうっすらクマができてる。
「あ…ごめん、梅沢さん。あれじゃ席座れないよね」
「あー…大丈夫だよ」
大丈夫なんて、ホントは嘘だけど。
「なんか大変そう、だね…」
ボソッと言うと、佐竹君は再びゲンナリとした。
「あの子たちに言葉通じなくて。よくわかんない要求までしてくるし…怖い」
はぁ…と、吐くため息がとてつもなく重い。
どうにかならないものか…。
何気なく女子たちの方を見ると、こちらをガン見している。
…やばい。
あの子たち、面白くないって顔してる。
七恵もそれに気づいたようで、
「ほら。休み時間終わっちゃうから急いだ方がいいんじゃない?」
と、佐竹君を急かした。
…はぁ。
なんであの子たちに気を使わなきゃいけないんだ。