隣の席の佐竹くんには…
「じゃあ、次の休み時間オレの席に座っていいよ」

「ははっ。それじゃあ誰も寄ってこねーよ!」

「だったらオレ、少しの間だけ杉本になりたい」

その発言、杉本君に失礼だよ。

しかし杉本君は楽しげに笑う。

「まぁ、女子がお前を放っておくわけねぇよ。男のオレから見てもカッコいいもん。お前なら押し倒すだけで容易くキスできそうだしな」

この人最低。

すると、佐竹君はジッと杉本君の顔を見る。

「…どうやったら、杉本みたいな思考になれる?」

え、もしかして杉本君をお手本にしようとしてる?

だとしたら重症でしょ。

「んーそうだなぁ。とりあえず、押し倒してみたら?」

マジで最低。

「ねぇ、そんな変なこと佐竹君に吹き込むのやめなよ」

聞いていられなくて、流石に止めに入った。

「変とは失礼な。とても真面目なことだぞ、これは。それとも、梅沢は佐竹に吹き込んだらマズイことでもあんのかい?」

「…別に、ないけども…」

いや、あるよ!
言えるわけない。

「コラそこっ!おしゃべりしない!」

いいタイミングで先生のお叱りの言葉がとんできた。

「「「すみません」」」

三人同時に謝って、そこでどうでもいい話は途切れてくれた。


佐竹君の思考が壊れかけていそうで心配だな…。

< 124 / 297 >

この作品をシェア

pagetop