隣の席の佐竹くんには…
振り返ってみると、胴着を着て爽やかな顔した佐竹君が、小窓の方へ駆け寄ってくるのが見えた。

…やば。

心臓が爆発を起こした。

「あっ、佐竹君ー!部活頑張ってるー?見に来たよ~!」

わざとらしく大きな声で明るく振る舞う七恵。

七恵、この子にわざと見せびらかしてるんだ…。

チラリと女の子の様子を確認すると、目を見開いて驚いた表情で佐竹君を見ていた。

佐竹君の反応が"意外"と言いたげな感じに。

「二人とも部活ないの?」

「うん。私は急きょ部活無しになっちゃって。梅はサボり」

「なっ…、そうだけど。なんか私だけ印象悪くない?」

「あは。でも真面目に出てないって自分で言ってるんだから別にいいじゃん」

「それはそうなんだけどね」

梅と七恵のやり取りに、あはは!と佐竹君は笑う。

そんな和んだ雰囲気になると

「佐竹さんっ!」

と、女の子の声が割って入ってきた。

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