隣の席の佐竹くんには…

「ねぇ、ライトがあの子たちに通訳してきてあげなよ」

「おっ!それは依頼?」

ククッと喉を鳴らして笑うライトにイラッとする。

「もう、それでいいから」

「ははっ。りょうかーい」

そう言って、ライトはキャーキャーうるさい女子のところへ向かった。

ライトにも猫なで声の女子たちに、ムッとしている七恵。

素直でかわいいなぁ。

自分の感情をオープンに表現できる人たちが羨ましい。

好きな人に気づいてもらうために目を合わせるとか、そんな青春ぽい駆け引きをしてみたい。

もし、ストレートに表現できるタイプだったら、どんなに良いか。

私が目を合わせたところで気持ちなんか伝わらなそうだしな…。

逆に、凍らせてしまうかもしれない。


ふと、佐竹君の言葉を思い出す。


“言葉に感情がある”


唯一の方法。

つまり…

私には言葉で伝えるしかない。

好きです!って…どストレートすぎでしょ。


そんなことをモヤモヤ考えているうちに、ライトが戻ってきた。
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