隣の席の佐竹くんには…
「頭になにか付いてた?」

「え…っと、付いてた…かも…みたいな…」

行動に意識がいってなかったせいで、自分が何をしてたのかわからない。

もしかして…頭撫でてた?

だとしたら、恥ずかしすぎる。

カァッと体が熱くなってきて、視線を横へ落とした。


なにしてんの…私…


「……梅沢さん」

佐竹君が名前を呼んだけど、すぐに視線を合わせられない。


少しして、恥ずかしさを残したまま、ゆっくりと視線を合わせる。

ジッと見つめてくる佐竹君と視線が交わる。

視線はそのままで、少しずつ顔を近づけてくる。

……え。
なに?

ふと、七恵の言葉を思い出す。

『こんな可愛くなった梅見たらさ、佐竹君、思わずキスしたくなっちゃうかも?』


……っ。
もしかして、メイク効果発動…??

いやいや。
そんなわけ…

近い。

息が触れそうな距離まで、顔が迫ってくる。

視線が外れない。


徐々に近づいてくる佐竹君に耐えられなくなり、ギュッと目を瞑る。
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