隣の席の佐竹くんには…
「ソフト組はどう?勝った?」

「うん…。明日決勝戦だって」

「スゴいじゃん。でも、嬉しくなさそうだね」

「だって…」

そう呟いて視線を落とすと、七恵が肩をパシッと叩いてきた。

「この子、今やる気なくて。佐竹君、元気付けてやってくれない?」

ちょ…っと!
そういうのいいってば!

ニヤニヤ顔の七恵を、ジロッと睨んだ。

七恵に話題を振られた佐竹君は、少し考える仕草をすると、

「梅沢さん」

名前を呼んで、両手のひらを向けてきた。

……?

小首を傾げながら、佐竹君と同じポーズをする。

佐竹君の手のひらが近づいてくると、

パチン!

「総合優勝目指そう!」
「っ!」

ハイタッチが成立した。

同時に、心臓が爆発した。


これじゃ、試合より先にやられる。

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