隣の席の佐竹くんには…


「オレ、土屋 輝(つちや てる)。周りからはツッチーとかテルって呼ばれてるけど先輩にはテルって呼んでもらいたいな。先輩の名前は?あだ名ある?何て呼べばいい?」

ものすごいマシンガントーク。
息継ぎしてるの?
ていうか、どうすりゃいいの、この人。

若干引き気味でいると突然、土屋君が指差しながら興奮したように騒ぐ。

「その表情!たまんねー!!」

「「「……」」」

「全てに興味ありません、みたいな表情。冷たい反応もまたいい!すげーそそられる」

土屋君の発言に、その場にいた全員がどん引き。


…なんなのこの人。
発言が変態っぽい。

この感じ…
誰かに似てるような……

「杉本みたい…」

隣で佐竹君が呟いた。

そうだ、杉本君だ。

ということは、土屋君も変態…。

見た目、可愛い系でそんな風には見えないのに。

「ところで、隣のイケメン…もしや彼氏?」

そう言って、土屋君は佐竹君を指差す。

「いや、ちが…」
「違いますよ土屋君。先輩は佐竹さんとただのクラスメイトですよ」

食い気味で、積極的に説明に入る松野さん。

“ただの”を強調して。

表情はとても余裕そうな笑みを浮かべている。
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