隣の席の佐竹くんには…
■松野side◾️


「…ーかっ、かっこいー!ねぇねぇ松野ちゃん、今のセリフ聞いた!?ヤバくね?ドラマみたいじゃね?!」

一人興奮してる土屋君に目もくれず、フルフルと拳を震わせる。

…佐竹さん、どうしたのですか?

なぜ、あんなことを…

もしかして…

佐竹さんは梅沢先輩のことが好き……?

いいえ、それは絶対ありえない。

佐竹さんが想っているのは、この私なのだから!

先ほどの行動は、きっと何か理由があってのこと。

フル回転で、原因を探す。

…——あ。

もしかして、土屋君といたから?

…いいえ。まさか。
でも……

仲良さげにしてたのを見て、佐竹さんはヤキモチを焼いた…?

それで…

私にヤキモチ焼かせようとして、あんなことを言った……?

……そう。
そうに違いない!!

土屋君とは、クラス皆の差し入れのジュースを買いに行っただけなのに。

その答えに行き着いて、ふふっと笑いがもれた。

もう、佐竹さんたら。
可愛い一面もあるんですね。

考えてみれば、あんな無表情な人を好むわけないもの。

まぁ、不思議なことに例外の方もいますが…

「土屋君は、無表情な方が好みなのですか?」

「ん、別に?でも、ミャーちゃん見た瞬間、衝撃が走ったんだよね。あの冷静なオーラに魅力を感じたっつーか…一目惚れってやつかな?」

「一目惚れ…ですか」

土屋君、変わってます。
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