隣の席の佐竹くんには…
「佐竹君から体調悪くて倒れたってきたんだけど、大丈夫?」

「…あー、うん。大丈夫大丈夫。ただの寝不足だから」

「え!もしかして私とメールしてるせいじゃない!?」

「違う違う!」

とか、否定はしたけど、原因はその一部なんだけど。

「そっか…。やばいことになってるのかと思って心配してたけど、元気そうで良かったぁ」

「心配してくれてありがとう」

ホッとしてる桜井の言葉に、胸がキュッと反応する。

オレのことで心配してくれるとか、優しすぎだろ…。

こんな子が、奪うだとかキープだとか…するはずがない。

「明日のために今日は早く寝ないとだね」

「そうだなー」

いつものようなテンションを装って桜井と会話をする。

その片隅では、噂のことで頭の中は支配されていた。


(…さっき“あの話”って言ってたよな…)

てことは、その噂を流した原因のヤツがいる。

誰かが、桜井をハメようとしてるってことか…?


…誰だ?

ミツを好きなやつの嫌がらせか?

もし、そうだとしたら、悪質すぎる。


ふと、脳裏に過去の記憶が蘇る。

あの時も、人の言葉を鵜呑みにして、大切なものを壊した。

(…同じ失敗はしない)

誰かの言葉だけで、大事なものを疑ったりしない。

もし…

(桜井に何かあった時は、オレがなんとかする…)

目の前にいる桜井の笑ってる顔をみて、そう強く思った。


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