隣の席の佐竹くんには…
トイレから使われていない教室へと移ると、再び不穏な空気が流れる。

「…さっき、私がライト君キープしてるって言ってたけど、どういうことなの?」

「どういうことって、そのままの意味だよ。さっくん奪えなかった時のための保険的な感じなんでしょ?」

「はっ?そんなことするわけないじゃん!」

「え〜、どうして必死になってんの?図星だから?」

クスクスと笑いが起こる。

何も知らないくせに…。

「なんでそんな話になってるか知らないけど、私…本当にそんなことしてないよ」

「でも、毎日二人に色目使ってんじゃん」

色目って…
普段、二人とは仲良くしてる。
それだけで、こんな風に言われちゃうの?

ギュッと奥歯を噛みしめた。

「さっくんに彼女いるって聞いて、諦めた子たくさんいるのにさ」

「迷惑かけないように我慢してる子たくさんいる中で、こんな話し聞いたら黙ってられないよねー」

言いたいことが溜まっていたのか、女子たちが不満をぶつけてくる。


本当は佐竹君に彼女いないんだけどね…。

そんなこと言えないけど。
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