隣の席の佐竹くんには…


弁解しようとしても、この子たちの中では真実になってしまってる。

否定をすればするほど、かえって真実味が増してしまうような状況だけど…

事実じゃないことを、認めるなんてできない。

目の前の五人に、真っ直ぐな視線を向ける。

「みんな、そんなに佐竹君のこと好きなんだ?でも、安心して。私、佐竹君のことなんとも思ってないから」

「はぁ?」

「こうやって人のこと攻撃するんじゃなくて、佐竹君に気持ち伝えてくればいいじゃん」

「何言ってんの!?彼女いるのにできるわけないでしょ!」

「気持ち伝えるのは自由だよ?そうやって伝えようとしないから、諦めがつかなくてイライラするんだよ」

「はぁ?ライト君キープしてるヤツに、そんなこと言われたくないんだけど!!」

「ホントだよ!何様なの!?」

女子たちはギャンギャンと噛みついてくる。


……キープかぁ。

告白するには、まだ自信はない。

でも、好きって気持ちが伝わってほしいな…なんて、そんなもどかしさもあって。

ライト君の反応が見たくて、メールでハートのスタンプなんか送って。

だけど、急に怖くなって、間違って送ったフリなんかして…


ホント…私、何様だよ。
自分だってできてないくせに。
ずっとこのままを維持しようとしてる。

こういうのって…


「ある意味…キープなのかなぁ」

視線を落として、ポツリと呟く。


(最低だな…私)
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