隣の席の佐竹くんには…
「え…それって認めたってこと?みんな聞いてた?」
「聞いた!キープって言った!」
さっきとは打って変わって、喜ぶように食いつく女子たち。
ホント…バカみたい。
心の中でキープしていた気持ち…
もう、隠さなくてもいい。
本当なら、この子たちに言いたくなかったけど…
「私がずっとキープしてる人は一人だけ…」
一番にライト君に伝えたかったなぁ…
「私が好きなのは……ライト君だけなのっ!!」
そう言って、女子たちをキッと睨みつける。
けど、女子たちはドアのほうに目を向けていた。
たどるように視線を向けると、
(……えっ)
そこには、驚いた表情を浮かべたライト君が立っていた。
ドクンと胸が大きく脈打った。
数秒遅れて、佐竹君と、その隣に松野。
なんで松野が?と、一瞬よぎったけど、そんなことどうでもよかった。
いつから…?
どこから聞かれてたの…?
「桜井…さっき…」
そう呟きゆっくり近づいてくるライト君に、一気に顔に熱が帯びる。
「っ…」
この場から逃げたくなって、反対のドアから飛び出し
た。
「桜井、待って!!」