隣の席の佐竹くんには…
「…中学の時もね、こういうことあって。私が人の彼氏盗ろうとしてるとか、誘惑してるとか。ただ普通に話してるだけなのに」
「……」
「でも、梅だけは違ったの。噂を信じるんじゃなくて、梅の目で見た私のことを信じてくれて。違うなら堂々としてればいいんだよって…あの冷静な顔で言われたら、たしかになーって、なんか面白いくらいに腑に落ちて」
当時のことを思い出して、フッと笑いが漏れた。
「それからは、別に全員に信じてもらえなくてもいいやって思えるようになったんだけど…。でも、さっきはー…」
そこまで言って、言葉に詰まる。
「…あの子たちが…私のこと全然信じようとしてくれなくて嫌だった。本当のこと言ってるのに…」
耐えていたものが、涙になって溢れてきた。