隣の席の佐竹くんには…
「…ごめんな、桜井」

そう言って、こぼれ落ちる涙をライト君がハンカチで拭いてくれた。

「なんで…ライト君が謝るの?」

「こんな噂流れたのも、オレが安易に嘘ついたせいでもあるから」

「そ、それは違うよ!あれは、佐竹君のためについた嘘なんだし…」

「だとしても、責任は感じるよ。噂聞いた時、心配だったんだ。桜井の耳に入ったら傷つくんじゃないかって」

「えっ…。心配してくれたの?」

「するよ」

ライト君が真っ直ぐな目を向けてくる。

「……好きな人のことだし」


……え?

一瞬、意味がわからなかった。

「えっ!?」

す…すき?
今…好きって…言った?
聞き間違い?

大きく響く鼓動のせいで、うまく集中できない。
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