隣の席の佐竹くんには…
『何やら最近、彼女さん元気がないらしくて…、佐竹さんが心配されてました』

『そうなんだぁ…。先輩モテるから、言いよってくる女子とか多そうだし。彼女さん、そういうのが不安要素になってたりしそうだよねー』

…そう。

あの人は、いらない要素。

『実は…この前、桜井先輩の独り言を偶然聞いてしまって…。“佐竹さんと響先輩にバレてたりして。気をつけなきゃ”って』

『え!なにそれ。どういうこと?』

『わからないです…。でも、なにか焦ってる感じにも見えて。もしかして…』

そこまで言って、ゆっくりと二人に視線を送る。

『なにか、企んでいる…のでしょうか?』

『えーー!マジか!』

『もしかして、彼女から奪おうとしてるんじゃない?佐竹先輩とよく話してるのって、そういうことなんじゃない?』

『じゃあ、響先輩にバレたらっていうのは?』

うーん…と、探偵のように二人が推理し始める。

『あれじゃん?響先輩はキープ要因とか。佐竹先輩奪えなかった時の保険的な』

『それで二人にバレないようにみたいな?だとしたら、マジでヤバいんだけど!』

解決したかのような二人のテンションに、近くを通った女子数人が「なになに?」と、集まってくる。

クラスで一番口の軽い軽部さんは、集まってきた女子たちに得意げに話す。

その光景に、ニヤッと笑みを浮かべる。

…ふふ。勝手に盛り上がってる。

言葉って……本当に面白いですよね。

こんな簡単に人をコントロールできる。


ただ、可能性があるかもって話をしただけなんですけどね。

私は“嘘”なんて一つも言っていませんよ?


みなさんの想像力に感謝です。
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