隣の席の佐竹くんには…
…——そして。
その想像力もとい噂のおかげで、上手くことが運び、桜井撃退。
けど…
『オレ、桜井さんがライトのこと好きって知ってたから応援してたんだよ』
そう言って、佐竹さんはその場にいた女子たちに怒りをぶつけた。
(あら…桜井先輩の好きなかたは響先輩だったのですねぇ)
てっきり、邪魔な存在かと思っていたのに。
(ちょっと…可哀想なことをしてしまいましたね)
まぁ、でも先輩が犠牲になってくれたおかげで、ステージは整いました。
あとは…
これから、佐竹さんが私に思いを伝える決心をしてくれるのを待つだけ…
あぁ、楽しみです。
『じゃ、じゃあさ…。桜井さんがさっくんを奪おうとしてたって話は…』
桜井先輩と言い争いをしていた女子たちの一人が、その疑問を投げかけると、佐竹さんの瞳の色が変わったのがわかった。
そして、何かを決意したように握られた拳。
(あ…!もしかして、佐竹さん…やっと決心をー…)
その時が、近づいてきていることをひしひしと感じて、体中から喜びの震いが溢れてくる。
(ヤバい…ヤバい!)
『あのさ、そのことなんだけどー…』
『佐竹さん』
(ダメ!その先は、私に言わせてほしい!!!)
『佐竹さんの彼女っていうのは、私なんです』
…言った。
ついに、宣言してしまった。
大きく目を開いて驚いた様子の佐竹さん。
…ふふ。
私の決心に驚いたみたいですね。
でも、心配しなくても平気ですよ。
これから、女子たちに僻まれる日々が待っていようと、そんなの全然耐えられますから。
これからゆっくり、佐竹さんと二人の世界を作れるのですから…
ニッコリと佐竹さんに微笑みかけた。