隣の席の佐竹くんには…
この生活、いつまで続ければいいんだろう。

松野さんといる時は、体がなにも受け付けようとしない。

体が必死に拒否しようとしているのが全身で感じる。

けど、松野さんの瞳の奥にあるものを想像してしまうと…結局、感情と行動が伴わない動きをしてしまう。


……疲れる。

そんなことを知らない松野さんは、オレが唐揚げを食べてくれた事に満足したのか、嬉しそうな顔をしている。

「こうやって佐竹さんと過ごせる時間がとても幸せです」

「それは良かったね」

そう言って、ほんのわずかだけ口角を上げてみせると、松野さんを視界から消すように視線を逸らす。

「そういえば、来月は文化祭がありますねー。私のクラスは喫茶店がいいなと思ってるんですが、どんなコンセプトが良いと思います?」

「……魔物とか?」

「魔物…?あぁ、魔物からお姫様を助け出す的な?それ良いかもしれませんね!!」

「……」


…すごいな。

全部、自分の都合の良い形に変えてくる。


…——もし、本当に好きな人とだったら。


その先を、頭の中で消した。

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