隣の席の佐竹くんには…
「あぶねー……耐えた」

その姿に、「ふっ」と、思わず笑いを漏らしてしまった。

いつもの土屋君だ。

クスクス笑っていると、土屋君はフッと柔らかい笑みを浮かべて言う。

「雨、止んでよかった」

「雨?」

今日はずっと晴れてるのに。

キョトンとしていると、土屋君は自分の目元を指差した。


…あ。

涙のこと、言ってたんだ。


「晴れてくれてよかった。てるてる坊主効果ー!テルだけにね!」


…そっか。

土屋君は、私の涙を止めようとしてくれていたのか…。

さり気ない優しさの意図に今頃気づくなんて…。


「もし、また雨が降りそうになったら、オレのところにきてよ。その時は、また晴れにしてあげるからさ」

「…ありがとう」

土屋君は、なにがあったか聞こうとはしないで、ただただ隣にいてくれた。

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