隣の席の佐竹くんには…

第19章 現実と限界

昨日、あれだけ泣いたのに、佐竹君を好きだって気持ちは、朝目覚めても、変わることなくここにあった。

…結局、気持ち伝えられずに終わっちゃったな。

間接的にフラれてしまったことで、中途半端な想いが残ってしまった。

直接、佐竹君にフラれたほうがまだ良かったのに…。

はぁ…と、重たいため息をついて、ベッドの上で座ったまま顔を埋めた。


…この気持ち、いつか消えちゃうのかな?

これまでなら、こういう時はきっと、諦めの感情を優先にしていたと思う。

それなら仕方ない、って…。

でも、今は違った。

「消したくない」と思ってる自分がいる。


これまで通りの日常の中で、佐竹君への想いを無理に捨てるなんて到底できない。

私に執着心なんてあったんだ…。

しぶとすぎるでしょ…。

自嘲気味に、笑いがこぼれた。

迷惑かもしれないけれど、この気持ちを抱く権利まで誰かに奪われるわけじゃない。

これまで通りでいい。

普通に挨拶して、普通に話しかけて、普通に笑いかける…
隣の席で過ごす、なんでもない時間を、これからも守りたい。

(私は、私のまま、この気持ちを大切に持ち続ければいい)

そう決めたら、不思議と胸のつかえが少しだけ軽くなった。


今の私にできる精一杯の強がりかもしれないけれど、それでも、立ち止まっているよりはずっといい。

ベッドから体を起こす。

顔を上げて、カーテンを開けた。


朝の光が、思ったより眩しかった。

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