隣の席の佐竹くんには…
♦︎佐竹side♦︎
次の体育の授業。
……バコン!!
バレーボールがオレの頭に直撃した。
当たった部分に手をやって、無言でその場にうずくまる。
「おい、ミツ。ちょっと端で休め」
ライトに無理矢理コートから引っ張り出されると、ステージ付近に座らされた。
「最近のお前おかしいよ。なにかあったのか?」
「…別にないよ。強いて言えば、剣道の練習がうまくいかないことかな。ライバル校との試合が近いから、ちょっと気持ち的に疲れてるかも」
「……そうか」
咄嗟に誤魔化した。
練習が上手くいっていないことも本当だけど。
それよりも、体の中で目まぐるしく動いてる色々な感情が、思考を鈍らせている。
(…梅沢さんの目、腫れてたな…)
気づいたのに、気になったのに、聞けなかった。
…前みたいに、梅沢さんと何気ない話がしたい。
だけど、それをしてしまうと、気持ちが揺れて、油断してしまいそうになる。
購買で会った時もそうだった。
俯き加減になった梅沢さんに、思わず反応してしまった。
松野さんには、絶対バレないようにしないといけないのに…。
隠そうと思えば思うほど、なにかが削れていく気がする。
梅沢さんのこと、考えないようにしなきゃいけないのに…
そうしないといけないのに…。
だけど…
もう一つの感情がその思考の邪魔をする。
(…土屋、梅沢さんと距離近くなってたな)
あの後、二人でお昼休みを過ごしたのか?
梅沢さんは、土屋のこと何とも思ってないって言ってたのに…。
でもあの時、一瞬…梅沢さんが土屋にホッとしてるように見えた。
あの表情を見た瞬間、黒いドロドロとしたものが体の奥底から湧き出てくるようだった。
嫉妬で、どうにかなりそうだった。
その場から無理に離れても、その感情は消えなかった。
次の体育の授業。
……バコン!!
バレーボールがオレの頭に直撃した。
当たった部分に手をやって、無言でその場にうずくまる。
「おい、ミツ。ちょっと端で休め」
ライトに無理矢理コートから引っ張り出されると、ステージ付近に座らされた。
「最近のお前おかしいよ。なにかあったのか?」
「…別にないよ。強いて言えば、剣道の練習がうまくいかないことかな。ライバル校との試合が近いから、ちょっと気持ち的に疲れてるかも」
「……そうか」
咄嗟に誤魔化した。
練習が上手くいっていないことも本当だけど。
それよりも、体の中で目まぐるしく動いてる色々な感情が、思考を鈍らせている。
(…梅沢さんの目、腫れてたな…)
気づいたのに、気になったのに、聞けなかった。
…前みたいに、梅沢さんと何気ない話がしたい。
だけど、それをしてしまうと、気持ちが揺れて、油断してしまいそうになる。
購買で会った時もそうだった。
俯き加減になった梅沢さんに、思わず反応してしまった。
松野さんには、絶対バレないようにしないといけないのに…。
隠そうと思えば思うほど、なにかが削れていく気がする。
梅沢さんのこと、考えないようにしなきゃいけないのに…
そうしないといけないのに…。
だけど…
もう一つの感情がその思考の邪魔をする。
(…土屋、梅沢さんと距離近くなってたな)
あの後、二人でお昼休みを過ごしたのか?
梅沢さんは、土屋のこと何とも思ってないって言ってたのに…。
でもあの時、一瞬…梅沢さんが土屋にホッとしてるように見えた。
あの表情を見た瞬間、黒いドロドロとしたものが体の奥底から湧き出てくるようだった。
嫉妬で、どうにかなりそうだった。
その場から無理に離れても、その感情は消えなかった。