隣の席の佐竹くんには…
最近、ライバル校との練習試合が近いからなのか、顧問の武田先生の当たりが強くなっている。

きっと、それで心が疲れてしまっているに違いない。
佐竹さんは先生に期待されている人ですから。

彼女である私が支えてあげなければ…。

……そうだ。
明日、佐竹さんの元気が出そうなお弁当を作っていきましょう!
いつも以上に心を込めて、想いを込めて。

(私の愛で、佐竹さんを笑顔にしてあげたい…)

その想いを込めて、祈るように両掌をギュッと合わせて目を閉じる。

……でも。

ふと、倒れた瞬間の佐竹さんの表情が脳裏によぎった。
そして、ある不安が胸を掠める。

(……私の隣で、佐竹さんは笑えている?)

答えを探すのが、少しだけ怖かった。
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