隣の席の佐竹くんには…
「お姉さんて、どんな人なの?」

「んーと…。オレと違って、感情が顔にあまり出ない人ですね。その代わり、言動に感情が出るんで、意外とわかりやすかったりもします」

なんだか、梅沢さんの話を聞いてるみたい。

好きな人と共通点があるってだけで、男子の話に興味が湧いてしまう。

「この前なんて、珍しくテストで良い点取ってきたら、良かったねーって頭ナデナデしてきて。オレ、中三ですよ?まぁ、嫌じゃないですけど」

頭を撫でてくる…。

あの時のことを思い出して、顔に熱がこもった。

ますます、梅沢さんのことを聞いているようで、少し嬉しくなってしまった。

「そんなねぇちゃんにも、好きな人がいるみたいで。しかも、ヴィジュアル系男子らしいんです!」

「えっ、なんか意外かも。話の中でのお姉さんのイメージだと、もっと普通の人好きなのかと思った」

「そうなんですよー!それでー…」

アスファルトの上に残ったジュースの染みが、少しずつ薄くなるまで、男子と他愛のない話で盛りあがっていた。
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