隣の席の佐竹くんには…
「それは…どうして?」
「っ…」
困ったように、キュッと佐竹君の口が結ばれる。
一番、その先が知りたいことなのに…。
肝心なことは言ってくれないんだ。
(…本当に、ずるいな)
だけど、嫌じゃない。
(少しだけ、期待してもいいの…?)
そう思っていいのなら、これまでの佐竹君の言動は、全て逆の意味で捉えられてしまう。
…もし。
本当に、佐竹君の中に、なにか特別な感情を抱いてくれているのだとしたら…
今、それを佐竹君から引き出してしまうと、タブーになる。
佐竹には松野さんという彼女がいるんだから…。
「……」
「……」
少しの沈黙の後、あっ!と、わざとらしい声を出す。
「もしかして、テルが変態かもって心配してくれてる?前に佐竹君、言ってたもんね」
「え…あー…」
「テルは大丈夫だよ。ただ、テンション高いってだけ」
「そっ、か…」
「うん。だから、心配しなくて大丈夫だよ」
ニコッと笑みを作り、手を動かす。
佐竹君もそれ以上は何も言わずに、片付けを始めた。
…困らせたい。
でも、困らせた先で、嫌われるのが怖い。
結局、図太い女にはなれそうになかった。
「っ…」
困ったように、キュッと佐竹君の口が結ばれる。
一番、その先が知りたいことなのに…。
肝心なことは言ってくれないんだ。
(…本当に、ずるいな)
だけど、嫌じゃない。
(少しだけ、期待してもいいの…?)
そう思っていいのなら、これまでの佐竹君の言動は、全て逆の意味で捉えられてしまう。
…もし。
本当に、佐竹君の中に、なにか特別な感情を抱いてくれているのだとしたら…
今、それを佐竹君から引き出してしまうと、タブーになる。
佐竹には松野さんという彼女がいるんだから…。
「……」
「……」
少しの沈黙の後、あっ!と、わざとらしい声を出す。
「もしかして、テルが変態かもって心配してくれてる?前に佐竹君、言ってたもんね」
「え…あー…」
「テルは大丈夫だよ。ただ、テンション高いってだけ」
「そっ、か…」
「うん。だから、心配しなくて大丈夫だよ」
ニコッと笑みを作り、手を動かす。
佐竹君もそれ以上は何も言わずに、片付けを始めた。
…困らせたい。
でも、困らせた先で、嫌われるのが怖い。
結局、図太い女にはなれそうになかった。