隣の席の佐竹くんには…
「なぁ、杉本。この写真……」

「ん?…あぁ!この写真な!!」

反応の良い杉本に釣られて、桜井も後ろから顔を覗かせる。

見るなり、桜井は「わぁあー!」と、興奮気味に声を出した。

「え!すごく良い顔してるー!」

「だよなー。飾りたいんだけど、ちょっとタブーかなと思って。これはお蔵入りにする予定」

残念そうな顔で、“お蔵入りの一枚”をヒラリと摘み上げる杉本。

(……ミツのやつ、こんな良い顔してるんじゃん)

フッと笑いが漏れる。

「いや、この写真飾ろう」

“お蔵入りの一枚”を取り上げて言うと、杉本は目を丸くした。

「いや、だけどさぁ…いいのか?」

「もし、何かあったらオレが責任とるよ」

自信たっぷりに言って見せると、杉本は少し迷ってから言う。

「…まぁ。正直、オレはこの写真に映ってるものが正解なのかなって思ってる……から、飾っちゃう?」

ニヤリと笑う杉本に、同じく笑みを返した。



これが、ミツの“一手”になってくれたらいいと願った。



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