隣の席の佐竹くんには…
「お待たせー!」

タイミングよく、テルが戻ってきて思考が消える。

「こっちが“クラッシャークッキー”で、これが“絶対防御レモネード”ね。これで破壊力と防御力アップできるよ!」

いつもの調子で、設定を説明するテル。

見た目はとても普通のクッキーとレモネードだ。

「名前はすごい世界観あるね…」

「侮っちゃいけないよ、ミャーちゃん。効果もしっかりあるから!二人とも悪いモンスターに倒されないようにねー!」

しっかり世界観作って接客してくるテルに、思わず七恵と笑いをこぼす。

「じゃあ、二人とも楽しんでねー」

ニカッと笑って、テルは慌ただしく別のお客のところへ向かった。

「土屋君いい奴ー。松野と対照的な“楽しんでね”だったわ」

「はは。たしかに」

「これ食べて松野の不快感に備えておこうっと」

バリバリとクラッシャークッキーを頬張る七恵に笑いながら、防御力が備わるという絶対防御レモネードを味わった。
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