隣の席の佐竹くんには…
黙り込んでいると、

「…梅沢先輩は、土屋君のことどう思っているんでしょうね?」

「え…」

梅沢さんは、どう思ってる…?


……あれ?


(オレ…梅沢さん自身の気持ちを考えたことあったっけ…?)

今まで、自分の感情を優先に考えていた気がする…

勝手に嫉妬して、不機嫌になって…

(梅沢さんには、梅沢さんの意思があるんだよな…)

自分のことばかりで、そんな大事な部分が見えていなかった。

(オレだって、自分のことしか考えてないじゃん…)


ホントに恥ずかしいヤツ…。

情けなくて、自嘲気味に笑う。


もし…梅沢さんに、土屋を好きって気持ちがあるのなら…

「もし、梅沢先輩も土屋君を好きなのであれば、両思いってことですし、応援したいですよねぇ!」

心の中を読まれたかのように、松野が嬉しそうに言った。

(オレに、梅沢さんの思いを否定する資格はない…)

「そう…だね…」

感情とは真逆の言葉を返すしかできなかった。
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