隣の席の佐竹くんには…
■松野side


佐竹さんとの時間を満喫する中、時計をチラリと確認した。

(今頃、土屋君は梅沢先輩と歩いている頃ですかね…?)

上手く梅沢先輩のことを誘導できていればいいけど…

心の中でニヤリと笑い、昨日の土屋君との会話を思い出す。



『……じゃあさ、松野ちゃん、オレと協力しない?』

『…なにをですか?』

『松野ちゃんと佐竹先輩が歩いてるところに、オレが偶然を装ってミャーちゃんを連れて行くよ。そしたらそのタイミングで佐竹先輩と熱ーいキスしなよ』

『キス…』

『しかも、大勢の前でできたら一石二鳥じゃない?』

『…いいかもしれない』

キスシーンを見せつけたら、間違いなく梅沢先輩はショックを受ける。

そして、周りの人たちにも「この二人はちゃんと付き合ってる」と釘を刺すことができて、既成事実も作れる。

『落ち合う場所決めておいて、松野ちゃんはそこまで上手く雰囲気作りしておいて来てよ』

『ふふ。任せてください。上手くやりますよ』


佐竹さんとの二人の世界は、誰にも壊させないんだから-……
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