隣の席の佐竹くんには…
恨むって…そんなの嘘…

だって私はこんなに……


ただ、呆然とその場で立ち尽くすことしかできずにいる中、

「……今の、ヤバくない?」

「え…佐竹君のこと支配してたの?」

周りでヒソヒソとした囁きが広がっていく。

けど、そんな興味の目で見られていることよりも、佐竹さんの苦しそうな表情が頭から離れない。

(私…間違った…?)

感じたことのない痛みが、深く胸に突き刺さった。

そんな中、後ろから足音が一つ近づいてきた。

「…あいつ、限界がきちゃったみたいだな」

その声に振り返ると、響先輩が立っていた。

「限界?私と佐竹さんは…」

「そろそろ、あいつのこと解放してやってよ」

解放……?

「……人聞きの悪い。話し合った中で、最終的に私を受け入れてくれたのは佐竹さんです!」

あの時、私を受け入れてくれた!

噛み付くように言い返すと、響先輩は眉をひそめる。

< 316 / 358 >

この作品をシェア

pagetop