隣の席の佐竹くんには…
「あいつが倒れた時、気づかなかったのかよ。このままだと、壊れるって」

ギュッと、胸が痛んだ。

…それは、答えを出すのが怖かったこと。

無理矢理奥深くに閉じ込めて、見て見ぬふりをしてきた部分。

それが、今こんな形になってしまうなんて…

無意識に手が震える。

「……なら、どうしたら良いんですか?どうしたら、私にも佐竹さんを笑わせることができるのですか?」

私にもあるなら、教えてほしい…

「一つだけ方法があるだろ」

「えっ?」

「さっき言ったろ?ミツを解放することだよ」

「……っ」

解放…

それは、佐竹さんと別れるということ。

(それしか…ないの?)

ギュッと拳を握ると、響先輩のため息が聞こえた。

「…写真部の展示見てこいよ。そこに飾ってある写真見たら、答えが出るんじゃねーの?」

「……しゃしん?」

「そこに写ってるものが、今、ミツが一番願ってることだと思うから」

「……」

「それでも解放しないっていうなら、一生ミツに恨まれながら生きていけばいいと思うよ?」

響先輩は、フッと意地悪い笑みを見せると、人だかりの中に向かって歩いていった。

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