隣の席の佐竹くんには…
頭を下げたままでいると、リナちゃんの言葉が降ってくる。

「……卒業した後の春休みにね、大川君が家に来て謝りに来たの」

「えっ?」

謝罪のことには触れず、大川の話になったことで、思わず顔を上げる。

リナちゃんは複雑そうな笑みを浮かべながら、言葉を続ける。

「ミツ君、よく大川君に突っかかられてたでしょ。私と仲良くしてたことに嫉妬してたんだって」

「そう…なんだ…」

しつこいなとは思ってたけど、それが理由だったのか…。

「だから、私の言った言葉を捻じ曲げて、ミツ君を傷つけようとしたって。そのせいで私を自殺にまで追い込むことになったんだって、大川君…後悔してた」

「大川が嘘ついたのはライトから聞いて知ってた。だとしても、それを鵜呑みにしてリナちゃんを追い込んだのは…オレだから…」

記憶が蘇りそうになって、口が震える。

「そのことなんだけどね…」

リナは、一度言葉を止めて、ふぅ…と小さく息をはく。


「私……自殺しようとしてないの」



「……え」



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