隣の席の佐竹くんには…
(これ…球技大会の時の写真…)

佐竹君たちがバスケに勝ったあとにしたハイタッチの瞬間だった。

私に佐竹君が笑顔を向けている写真。

あの時は、試合に勝った喜びの表情かと思っていたけど…

「ほら、ダダ漏れてるだろう?すっげー嬉しそうな顔してさ」

杉本君の言葉に佐竹は、自分の写真に目を向けたまま、恥ずかしそうに顔を赤くした。

「盗撮するなよ…。で、勝手に飾るなよ」

「これ写真部のお仕事ですから!で、お前の保護者から許可出たから飾ってるしな」

「保護者?」

「響が、これ飾ろうぜって。他のより大きめにして、みんなにダダ漏れさせようぜって」

「やたらライトがしつこく言ってたのって、これを見せたかったんだな…」

恥ずかしさと悔しさを滲ませて呟く佐竹君に、私と杉本君で笑った。

私だけに向けられたものだと思った瞬間、胸の奥がじんわりと満たされた。

ずっとこの人と笑いあっていたいと思った。
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