隣の席の佐竹くんには…
写真展示をひと通り見終わったあと、控え室へ戻ると木内さんがすかさず声をかけてきた。

「さっくん、衣装着てー!次の客引きお願い!」

「え、ヤダよ」

「そんなこと言わないでー!お客さん全然来なくなってきたから、さっくん効果に頼るしかないんだよねー」

木内さんに衣装を押しつけられる佐竹君に、思わず笑ってしまった。

「梅沢さん、笑わないでよ…」
「ふふ。ごめん」

恨めしそうに衣装を受け取る佐竹君に、笑いをこらえながら首を振る。

しばらく、この人は客寄せパンダから解放されないんだろうな。


なんだかその事実が、妙に可笑しくて愛おしかった。

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