隣の席の佐竹くんには…

第7章 気づいた想い

「えぇ!梅、ズルいー!!」
「七恵うるさい」

昼休み。

人影の少ない裏庭で、ランチをしていると七恵の大声が響いた。

昨日の放課後での出来事を話したら、こんな調子だ。
二人の過去の話はもちろん伏せた。

七恵に話したのは、確認したいことがあったから。
いや、報告に近いかもしれない。


だけど、“放課後にライトと一緒にいた”ということに、七恵が噛みついてくるもんだから、話がなかなか進まずにいる。

「放課後って言ったら青春の時間じゃん!その時間をライト君と一緒に過ごしてたなんてズルすぎる」

「私が暇なの知ってたから、こき使ってきただけだよ」

「一緒に過ごすってことが重要なのっ。…もしかして、ライト君て梅のこと好きなのかな?」

「それはない。仮にそうだったとしても、私は………」

次の言葉がなかなか出てこなくてモジモジしている様子に、七恵は首を傾げた。

思ってることは、わりと言葉にできるほうなのに。


「……好きな人、できたし……」

言葉にした瞬間、一気に顔が熱くなった。

恥ずかしくて顔が上げられないでいるのをよそに、七恵は「きゃーーーー!」と歓喜を上げた。

「梅もついに乙女になったかぁー!うれしー!」

「生まれた時から乙女だけど」

ギュギュギューと強めのハグをしてくる七恵。

苦しい…。

でも、自分のことのように喜んでくれる友人がいることが、嬉しかった。
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